10/30(金)発売の新刊特典情報を公開!
本編では描かれていない、ロポンギーたちが繰り広げる3つのストーリーをご用意!
・死亡フラグ不可避? の『古代遺跡チャレンジ』
・現実世界でのロポンギーを描いた『赤恥のロポンギー』
・ゲームは無課金に限る!『武器強化道中記』
※本の入荷日は地域・店舗によって異なりますので、ご了承くださいませ。
※いずれも、一部店舗を除く場合がございます。また、先着順となります。
『掲示板の皆さま助けてください』
著:いそがばまわる イラスト:落合雅
●協力書店特典A
とらのあな、Wonder Goo、セブンネットで購入の方にプレゼント!
書き下ろしショートストーリー
『古代遺跡チャレンジ』
【冒頭部分をちょっとだけ……】
古代遺跡。ボトムフラッシュオンライン(BFO)にはあちこちに古代遺跡があるのだが、今回においては【はじまりの炭鉱】よりもさらに地下に存在する、難易度がアホみたいに高い例の古代遺跡についての物語だ。
難易度が高いし、死に戻るの前提ではあるんだけど何度も挑戦している。そこで、今回はその様子をダイジェストっぽい感じでお送りしようと思う。
@@@
まずはアリスちゃんと一緒に行ったときの話だ。
「予想以上に大変なんですけど⁉︎」
「くるぞ、オートマタ達が編隊を組んでやって来る!」
「ダーリン、なんでそんなに落ち着いているですか⁉︎」
この時が何回目の突入か忘れたけど、入り口確保に結構チャレンジしていた覚えがある。
「ダーリンダーリン、上から来ているです」
「なんだろうあの形……クモ?」
「みたいな感じですね」
「って呑気に構えている場合じゃない。古代兵器の試運転も兼ねているんだ! いくぞ、【古代のナギナタ】発動だ!」
「キャー! ダーリンカッコいいです!」
ナギナタとは言うが、見た目は完全に高枝切りチェーンソーである。刃が回転して、結構な騒音があたりに響き渡る。
「いっけー!」
目の前のオートマタを数体、真っ二つに切り裂いた――って、強いなコレ。
しかも今後も強化段階が増え続けるんだよな……ヤバいな、古代兵器。
「あの、ダーリン…………なんか、さっきまで光っていたのに急に消えたですよ」
「本当だ……それに、刃も止まっているし」
その時、古代兵器の仕様を思い出した。
はしゃいで使ったはいいものの、使用可能時間が恐ろしく短いの忘れていたんだ。
「…………やっちゃった(笑)」
「ダーリン⁉︎」
「人生、諦めが肝心だよね」
「諦めないでくださいです⁉︎ 目の前に敵が、敵がぁ⁉︎」
その後、必死に逃げ惑うアリスちゃんだったが、あっけなくやられて死に戻るのであった。
僕? 笑ったあとすぐにやられてその場で魂のまま漂っていたよ。
……続きは書店特典をゲットしてお楽しみください!
●協力書店特典B
メロンブックス、ゲーマーズ、書泉ブックタワー&書泉グランデ、芳林堂書店で購入の方にプレゼント!
書き下ろしショートストーリー
『赤恥のロポンギー』
【冒頭部分をちょっとだけ……】
これは、僕たちがベヒーモスを倒した翌日の話だ。
一晩寝て、朝起きてみると昨日の出来事が頭を駆け巡った。
なんであんな恥ずかしいことを言ったのか。なんであんな妙な戦法なのか。別にトドメを狙わなくても良かっただろうに。自爆してでもボーナスが欲しかったのか?
「おおおおおお」
「ゆっくん、奇声を上げないで早く朝ごはん食べて学校に行きなさい!」
「母上よ、これは我が羞恥の思い出を忘却する作業なり、邪魔しないで頂きたいのだが」
「ネトゲの恥はして当たり前のものなのよ。そう、私がパパと初めて会ったあの伝説の樹の下でのことよ――」
「あ、長くなりそうなので朝ごはんいただきますね」
すでに何回も聞いた話なのでスルーさせていただく。というか両親のなれそめ話とか聞きたくはないのだ。こちとら思春期の小僧なのである。いや、気恥ずかしいというよりはうんざりしているといったほうが正しいが。
「まったく母さんにも困ったものだよなぁ」
「ゆっくん、ママを困らせるんじゃない」
「父さん、いきなり背後に立たないでくれる?」
「常在戦場だと教えたはずだ。常に気配を消し、ヘッドショットを狙うのだと」
「知らんがな。昨日はFPSをやっていたの?」
「いや、狩りゲーだ……なかなか素材が出なくてな」
「ああそう…………」
僕の両親はとあるオンラインゲームで知り合って結婚した。そんな2人の元に生まれたから、文字通り赤子の時からゲームに触れていた僕もゲーマーになるのは自然なことだった。
……続きは書店特典をゲットしてお楽しみください!
●電子版特典
各種電子書籍販売サイトでご購入の方にプレゼント!
書き下ろしショートストーリー
『武器強化道中記』
【冒頭部分をちょっとだけ……】
村づくりも大部分が終わり、ゲームシステムからも正式に村長認定を受けてしまってから数日後のこと。僕とライオン丸さんはある一つの問題に直面していた。
「……装備、強化面倒だね」
「そうじゃなぁ」
目の前にあったのは僕らのメインウェポン。僕のスコップ【ダイヤモンドストライク+5】とライオン丸さんのハンマー【ザ・ヘヴィ+7】だ。
今までもちまちま強化は続けていたんだけど、村づくりも一段落したしこのあたりで最終強化しちゃいましょうという話になったんだ。
「それに強化失敗が怖い」
「本当それ、怖いんじゃよなぁ……今まで何本の武器を消してしまったことか」
「アリスちゃんの装備を作る時は妙なテンションで+10を作ったけどさ……あれ、あまり失敗せずに成功したけど確率的にはどれほどなんだろうね」
「考えないようにしておこう。こういうのは自分の装備を作る時ほど失敗するんじゃ」
BFOの装備品は最大強化が+10だ。そして、強化段階が上がるごとに強化成功確率が下がっていき、失敗した場合装備が消える可能性がある。僕が+5の状態にしているのもこれ以上強化すると装備が消える危険性があるからだ。
だからこうして強化しよう強化しようと話をしていても、及び腰になっているわけだけど。
「でも避けては通れないよね」
「分かっておるんじゃけど、手が勝手に震えるんじゃ」
「笑うな、僕の足! クソッ、膝がプルプルとダンスを踊っていやがる」
だけど避けては通れない道ならば、やるしかない。今後、強い敵が増えてくる。それに古代遺跡の探索にはもっと強力な装備が必要になってくるんだ。今ここで足踏みしていたらいつまでたっても前には進めないんだ。だから、やるしかないんだ! ロポンギー、勇気を出すんだ!
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クスッと笑える⁉︎ 主人公のショートストーリー3本
ぜひぜひチェックしてみてください♪♪
さ・ら・に!!!
なんと、今回とらのあなでご購入いただいた方に
アリスのイラストカードが追加特典として付いてきます!
落合雅先生のサインも入っておりますよ〜
発売まであと少し、お楽しみに!!